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28フックTC

Project vol.1 強炭酸ブームを支える国内最軽量キャップ 製品開発部 第一グループ 中村 真

お客様からの要望にお応えするため、我々は日々製品の改良に努めています。そのなかで今回いただいた要望は ①軽量化 ②高ガス炭酸飲料への対応 ③開栓音 の3点を同時に叶えることでした。キャップの軽量化は製造に必要な原材料の削減など、年間数千トンのCO₂削減に繋がります。
また、昨今の「強炭酸」ブームに耐える密封性と、従来キャップの開けやすさの維持。それでいて、炭酸感を感じる開栓音など求められる要素が多岐にわたりました。

▲ 28フックTC

軽量化を図りながらも、最大限に引き上げた耐圧性能

様々な課題がある中で、まず取り掛かったのはキャップの軽量化でした。
キャップ下部のバンド部分は性能への影響が少ないため、重点的に軽量化を図りました。一方で、強炭酸による内圧上昇で発生するキャップの浮き上がりに対しては、キャップ中部のネジ部を強化することで対応しました。開発の最中、開栓音が低下する問題が発生しました。設計上の問題が分からず、試行錯誤を繰り返すこと1年、ようやく原因の究明に至り、開栓終了時に一気にガスが抜けるようなシール形状を設計しました。こうして国内最軽量の炭酸飲料キャップを開発することができました。

▲ 28フックTCの半断面図

プロジェクトを振り返って

製品開発部
中村 真
開発当初は既存キャップのバンド部分の軽量化で済むものと思っていました。しかし、このキャップ用の金型構造確立と全ての性能を満たす形状確立が想定外に難しく時間がかかりましたが、試行錯誤を繰り返した結果、なんとか無事に製品化に繋がりました。
製品開発部
井上 理
開発当初から様々な課題があり、特に開栓音低下の原因は終盤まで解明に至っておりませんでした。トライ&エラーを繰り返すこと1年、ようやくメカニズムの解明に至り、製品化することができました。仕様完成まで辛抱強くお待ちいただいたお客様、開発を支えてくれた仲間達に感謝いたします。

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