Research & Development 研究・開発
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28フックアセプMLキャップ

Project vol.6 加温販売に対応する“軽量キャップ”の開発 製品開発部 丸山 有友

当社は以前より環境負荷の低減を目的に、使用樹脂量を削減する製品の軽量化に取り組んでいます。今回、加温販売に対応する従来のキャップからバンド部の形状を変更し、新たな軽量キャップを開発しました。開発に当たってのポイントは、以下の通りになります。
①従来製品より10%以上の軽量化
②お客様のキャッピング設備に変更がないこと
③従来製品と同等のキャップ性能であること
これらのポイントを達成することが、製品化するための大きな障壁となりました。

▲ 28フックアセプMLキャップ

キャップ性能を維持したまま軽量化を達成!

本開発中に出てきた課題の中で特に苦労した点は、バンド部の軽量化によるキャップの成形性とキャップ性能の両立でした。バンド部の軽量化により、キャップの成形性に予想外の課題が発生しました。この課題への対応として、キャップ形状と金型構造を見直すことになったため、キャップ性能との両立がとても困難なものになりました。何度も開発関係者を集め、話し合いを重ね、トライ&エラーを繰り返すことで、何とか課題をクリアすることができました。その甲斐あり、お客様のキャッピング設備に変更を加えず、さらに当初の達成すべきポイントの1つであった既存製品から10%以上軽量化するという目標を上回り、最終的には14%の軽量化まで達成することができました。

▲ 28フックアセプMLキャッブ半断面図

プロジェクトを振り返って

製品開発部
丸山 有友
この製品は、私が中途で入社し、初めてスタートから設計を担当した製品でした。そのため、要領よくクリアできた課題は1つもありませんでした。開発中に生じた課題を解決していくことで、その1つ1つが私の設計者としての糧となりました。今回得た経験とご協力いただいた皆様への感謝を忘れず、今後も新しい製品の開発に取り組んでいきます。
製品開発部
栗木 姫香
入社して初めてメイン評価者としてこの製品に携わらせていただきました。評価者として未熟すぎるスタートで周りの方々に沢山ご迷惑をおかけしましたが、私自身この製品と一緒に評価者として成長することができたと実感しております。今後はさらにより良い製品を開発していけるよう精進していきます。
製品開発部
根元 貴裕
私が入社して初めての担当製品でしたが、開発段階では試作金型で製品形状の基礎を作り上げるまでの大変さを味わえました。上手くいくことばかりではありませんでしたが、先輩にアドバイスをもらったり、生産工場と協力してなんとか製品化することができました。今では、コンビニでこのキャップが被った商品があると思わず買ってしまいます。今後はこの経験を活かして、一つ一つ確実に製品を立ち上げてお客様や消費者に喜んでもらえる製品を開発していきたいです。

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