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33プルリングレスキャップTE

Project vol.8 『より快適に』を追求した調味料用キャップ 製品開発部 岡崎 大樹

調味料は料理をするときや食事のタイミングで欠かせないものであり、非常に多くの種類があります。そのため調味料用キャップは粘度や具材のサイズなど、中身の特徴や使用シーンに合わせた注ぎやすさが重要です。また、開けやすさや容器の汚れにくさ、環境対応として使用後にボトルからキャップを分別しやすいことなど求められることは多岐にわたります。本製品はそんな様々な課題を解決し、手に取った生活者の方々がドレッシングを快適にご使用いただけるよう、キューピー様へトータルパッケージの提案を東洋製罐グループにて行い、その中で当社ではキャップの開発を行いました。

▲ キユーピー様向け33プルリングレスキャップTE
(左からオーバーキャップ、中栓、セット品(最終状態))

使いやすさを向上するための様々な機構

開けやすさ

プルリングを引き抜くなどの動作が必要なく、キャップを開栓方向に回すだけで開封できる機構を開発し、開封に必要なアクションを減らすことができました。また3条ねじを採用することでより簡単に開けられるように工夫しました。

注ぎやすさ

中身の粘度や具材のサイズに合わせた口径を、お客様と一緒に試行錯誤し開発しました。また注ぎ口の形状を工夫することで液だれを抑制し、狙ったところに注ぎやすくしました。

汚れにくさ

ドレッシングは容器を振り、中身をシェイクしてからキャップを開けて注ぎます。その際にキャップ内面に中身が付着しにくいリシールリングを付加し、シェイクして開けた際でもキャップから中身が垂れるリスクを減らしました。

分別しやすさ

分別時に中栓外周部を引き裂くことでボトルから中栓が引き抜きやすい、分別性に優れた機構を開発しました。

▲ 製品断面図(リシール機構)
▲ 分別機構

プロジェクトを振り返って

製品開発部
岡崎 大樹
本製品はこれまでに無かった機能を多く盛り込んだため、評価方法も新たに考える必要がありました。試行錯誤を繰り返し、新しいことを一つ一つ確立していくことは貴重な経験になりました。
製品開発部
島田 知
本製品はお客様への提案、試作開発、生産型の立ち上げと全ての開発工程において、社内はもちろん、グループ会社の様々な方とも協力しあい進められたからこそ完成出来たと考えております。
エンジニアリング部(当時:営業推進部)
遠藤 正剛
この製品は、キューピー様から2019年の創立100周年に向けてドレッシング容器をリニューアルしたいとのご意向を受けて、東洋製罐グループで容器提案をすることからスタートしました。当時、営業開発部に所属しておりましたのでグループ会社よりこの話をいただき、様々な方の協力のおかげで市場に投入することが出来ました。
生産推進部
佐藤 彰郎
オーバーキャップを開けた時に上下に分離するスリットの仕上がりに拘りました。固い材料で苦労しましたが、見ても触れても切れていることがほぼわからない仕上がりに満足しています。

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